2011年2月4日 星期五

薬師寺(奈良市)の東塔: 測量3Dの「目」

東塔測量3Dの「目」

2011年02月05日

写真

柱の位置などをレーザー計測器で測量する調査員ら=奈良市西ノ京町の薬師寺

 ◎解体待つ薬師寺、レーザー活躍

 解体修理を待つ薬師寺(奈良市)の東塔で4日まで3日間、塔の正確な位置などを調べる3Dレーザー測量が実施された。修理にあたる県文化財保存事務所によると、県内の文化財での実施は初めて。

 最新のレーザースキャナーを用い、塔外周と初層内部を計測。解体前の傾き具合などをミリ単位の精密さで把握できるという。

 これまでの測量は計測点ごとの位置データを得ていたが、今回導入した装置はスキャナーが水平方向に回転しながらレーザー光線で測定。より高密度な情報をコンピューターに送ることができる。

 直径約90センチの心柱などが立ち並ぶ初層内部では、機材を移動させて10カ所から測った。塔外側では、1日から約10日間の予定でボーリング調査も実施。塔周辺の地質を調べ、地震動の伝わり方などを確かめるという。

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