国宝を含む美術品、建造物の修復に使われた合成樹脂が劣化し、かえって絵画などが見えづらくなるなどしている問題で、東京文化財研究所と大阪市立工業研究所は合成樹脂を分解する「特効薬」を開発した。近く実用化される。
問題の合成樹脂は接着剤などに使われる「ポリビニルアルコール」(PVA)。顔料がはがれるのを防ぐ効果があるため、1940年代以降、多くの国宝や重要文化財の美術品、建造物などの修復で使われた。
しかし、時間とともに劣化し、樹脂の表面に細かいひび割れが入ることで白く曇ったり、樹脂が硬くなって顔料ごとめくれ上がったりしていた。
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