オーケストラ演奏会の音、別会場に送って忠実に再現 NHKが実験
NHKは、オーケストラの演奏会の音を別会場に送り、忠実に再現する実験を行う。別会場でも演奏会場で聞いているかのように聞こえるという。
2008年12月26日 07時00分 更新
NHKは、オーケストラの演奏会の音を別会場に送り、忠実に再現する実験を行う。楽器音(直接音)と残響(反射音)を別々に収音し、別会場の音響条件に合わせた処理を行うことで、演奏会場で聞いているかのように聞こえるという。
NHKが研究開発を進めている「高品質ライブ再現方式」を採用。来年1月29日に東京フィルハーモニー交響楽団が東京オペラシティ(東京都新宿区)の「コンサートホール」で行う定期演奏会の演奏を、東京オペラシティの「リサイタルホール」で再現する。
演奏会場のステージ上には約40本のマイクを置き、各楽器の音を個別に集音。別会場のステージに設置した20本のスピーカーで楽器音を再現する。
演奏会場の客席には16カ所にマイクを設置し、空席時にあらかじめ、ホールの響きの特性を測定。別会場に設置した16本のスピーカーで、客席位置に応じた響きを再現する。
演奏会場の観客の拍手なども別会場に送って再生する。
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